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2019年6月21日 (金)

新章神様のカルテ

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小学館出版今年2月発刊で、著者は信州大学医学部卒業である。神様のカルテシリーズの4作目で大学病院編になる。主人公は大学院生9年目内科医栗木一止で救急医療のチームで細君と長女2歳の小春が家族だ。

安曇野の美しい風景、大学病院の複雑なシステム、家族のことなどの記述に興味あった。

患者の状況で2人が面白い。1人目は「岡」さんで血便の大腸炎でCT検査で膵臓癌らしい像がカンファランスで問題になったが、珍しい自己免疫性膵臓炎を確定した記述である。

2人目は29歳女性「二木」さんで7歳の理沙ちゃんがいる家族で、若年性のステージIVの膵臓癌患者だ。手術不可で抗ガン剤治療も効果なく退院した彼女を大学へ連れ戻して不評が広まった事件である。院生に痛いバイト禁止の処罰を受けたが、最終的に医療に熱心な一止はチーム長に昇格になった。

住んでいる古い御嶽荘の住民の表現、とりこわしをめぐる問題、チームそれぞれの人格表現も面白い。専門的用語で膵疾患検査ERCP(内視鏡的逆行性胆管造影)や膵臓抗がん剤に使われるFolfirin-NOX、ジェムーアブラキサン、自己免疫膵臓炎の検査免疫グロブリンのIgG4が何回も出てきた。昔、大学病院に勤めたことがあって良く理解できた。

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