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2018年8月 7日 (火)

水曜日の凱歌

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「水曜日の凱歌」乃南アサ著新潮社刊を読んだ。第二次世界大戦終戦後の日本の社会状況をテーマした小説であり、その頃の状況が少し記憶にあるので興味あった。

7人の家族であったが一番下の鈴子と母の終戦後の生活である。昭和20年3月に東京大空襲で大都会が焼け野原になり隅田川の悲惨な風景がある。8月6日には広島に原子爆弾が、続いて長崎にも落とされてついに8月15日敗戦終戦となる。

終戦となって米国進駐軍が日本に来ることになった。駐屯軍の慰安をする特殊慰安施設協会が(RAA)設立されて、それにまつわる生活がストーリーの中心だ。いわゆる売春で当時パンパンと呼ばれてた。18歳から25歳の女子約5千人が募集された。空襲にあわなかった熱海がその舞台である。母は英語が少しできるということで、RAA運営に関連した仕事で生活する。本人はその上級将校の付き合いで異次元の生活をする。箱根は上級将校の集まる街であり、銀座にはPXという進駐軍用の店があって何でも手に入ったそうだ。

街には孤児、浮浪者などがあふれひどい社会であったが、RAAにかかわる人はまずまずの生活ができる社会であった。年末に開催されるNHKの紅白生中継がその年に放送された。タレントの金語楼、エノケン、ディックミネ、古川ロッパ、水の江瀧子、淡谷のり子らの名前が懐かしい。

日本新円の切り換えもあった。翌年には慰安施設のオフリミットがあってストーリーが終わる。

慰安婦は進駐軍兵による婦女への暴行を未然に防ぐ政府の対策であることを改めて知った。韓国ではその罪をいまだに引いている大きな問題だ。敗戦によって日本は大混乱するが73年でよく立ち直れたと思う。

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