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2013年1月

2013年1月15日 (火)

舟を編む

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三浦しをんの「舟を編む」(光文社)を岐阜市図書館で借りて読んだ。2012年の本屋大賞を受賞した人気本だけあって、3ケ月近く待った。神保町にある500人程の出版社で、「大渡海」という国語辞典を編纂して出版するに至るまでのドラマである。

「大渡海」は言葉の大海原を航海するための船という意から名付けられ、その編纂作業を「舟を編む」としている。イキなタイトルである。

国語辞典は膨大なお金と時間を費やす。実に企画から出版まで15年かかった。企画は荒木と外部監修の松本先生で始まった。荒木は出版直前に定年になって嘱託社員になる。フットワークの軽い西岡と契約女性社員の佐々木が加わり、さらに主人公の入社間もない馬締(まじめ)が営業部から配属になる。後半に社内女性ファッション紙部署から岸辺が配属される。

まじめは元の学生下宿から通勤しており変人扱いされていた。下宿大家の孫娘で、湯島の「梅の実」で板前修行中の香具矢と結婚する。まじめと香具矢の恋は、漢詩調のラブレターを出して理解されず、また後楽園遊園地でデートするがメリーゴーランドや観覧車に乗るがキスもしない。猫のトラが二人の恋をまとめたようだ。香具矢は神楽坂に割烹「月の裏」という店を営むようになる。

西岡については香具矢に気を寄せるが、最終的にブス女性麗美と深くなる情景が描かれている。

辞典はめでたく出版される。まじめの細かな心配りと真面目さが成功に結びついた。しかし、出版直前の4校目になって大事な語句「血潮・血汐」が抜けていることに気付き、編集スタッフは1か月間合宿して期限に間に合わせる。監修の松本先生は残念なことに出版を見ず食道癌で他界する。松本先生の具合が悪くなった時期スタッフたちの描写に感銘した。

辞典の編纂はまず「用例採集カード」に日常に気づいた用語を書き留めていく。辞典中のいろいろな語句が無理なく説明されている。辞典の用紙に薄く、ぬめり感のある、裏写りしない究極の紙が特別に開発された。プライドの高い外部原稿依頼者とのやりとりの難しさも描かれている。

4月に映画化される。香具矢を宮崎あおいが演じるが、辞典の地味な編纂作業、登場人物の繊細な描写に期待したい。

2013年1月 7日 (月)

お正月

今日は七草粥でお正月も一段落である。これは平凡な我が家のお正月である。

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▼インスブルグのウッタマン博士の奥様へ新年の挨拶と近況をメールで知らせた。ご家族の写真と4ページにわたる長い手紙が送られてきた。
  クリスマスに、新しく建てた長女リンツの家に家族が集ったそうだ。ご夫妻はオペラや音楽などの芸術鑑賞を楽しまれている。たとえば、最も大きく美しいとされている聖フロリアン修道院でのブルックナー祭に参加されたという。そして、学術協会とのかかわりで毎月ウイーンに出かけられ、時に奥様が同行してオペラを鑑賞されるそうだ。なんと高尚な暮らしをされており、家族中心がいつものようである。
「gerd_and_barbaras_new_years_letter.pdf」をダウンロード

▼リエンツのワルターのお母さんから突然に電話があった。高齢にもかかわらず国際電話を初めてされた。おそらく、ワルターに教わったと思うが前向きな行動に感動した。

▼私には2人の娘がいる。長女は岐阜市内、次女は尾張旭市に住んでいる。これまで、
正月恒例であるが、嫁いだ娘ら家族と一緒に我が家ですき焼きを囲んできた。昨年に家族が一人増えて12人の大家族になった。
長女が私たちにサプライズを企画した。私たち夫婦の古希を祝う会(私はすでに1年過ぎたが)をやってくれた。孫6人、全部で12人が狭い食べ処に集まった。小1の孫娘が司会をやり、挨拶、花たば贈呈などと会は進んだ。自分たちもいつまでも若くないだなあと悟り、このサプライズに感激した。
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いつまでもこの様な穏やかな暮らしが続いてくれることを心で願った。

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