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2011年9月20日 (火)

糖尿病とインクレチン

Photo にら

2007年の厚労省調査で糖尿病を疑われる人890万人、否定できない人1320万人と云われる。主に生活習慣の乱れが原因である、2型糖尿病は大きな社会問題となっている。2型糖尿病の治療は生活習慣の是正であり、だめな場合に治療薬を使うことになる。

血糖値をコントロールするホルモンとしてインスリンとグルカゴンはよく知られていた。最近インクレチンというホルモンが話題になっている。血糖値が高いときに作用し、低いときは作用しない血糖依存性ホルモンである。

ハリソン内科学に胃手術を受けた場合、胃から小腸へ食物が急速に移動するので血糖の上昇と腸インクレチンの放出により過剰なインスリン反応を起こし低血糖(反応性低血糖)を誘発することが記載されている。

血糖をコントロールするホルモンはインスリン、グルカゴンに加えてインクレチンが加わることになる。

インクレチンは小腸から分泌されるホルモンであり2つのホルモンをさす。グルカゴン様ペプチドー1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)である。血糖コントロール作用はGLP-1が強い。

作用は膵臓β細胞を刺激してインスイン分泌促進、膵臓α細胞を刺激してグルカゴン分泌を抑制し血糖値をコントロールする。その他、胃から小腸への食物移動を抑制する。中枢神経に作用して食欲を抑制する。

インクレチンは分泌後、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)によって分解されるので半減期は2-5分と短い。

最近、高血糖をコントロールする薬としてDDP-4を阻害する薬が開発され、2型糖尿病治療薬に用いられている。下に示すが薬物動態に特徴がある。腎臓から排泄する薬物は腎機能障害によって血中濃度が高くなるので投与量を調整しなければならない。

ジャヌビア(シタグリプチン、MSD):腎臓から未変化体として排泄

ネシーナ(アログリプチン、武田薬品):腎臓から未変化のまま排泄

エクア(ビルダグリプチン、ノバルテイスファーマ):代謝により排泄、腎臓から23%排泄

トラゼンタ(リナグリプチン、日本ベーリンガーインゲルハイム):糞中に未変化のまま排泄、腎臓から5%

資料:MedicalTribune, Vol44, (36), 8, 2011

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